『京都の!プロが通うプロの店』で紹介されている《食》のプロに集まっていただき、『インターネットとのかかわり』と『プロとして通うお店の条件』についてお話してもらいました。
   
出席者 (敬称略)  
フレンドフーズ有限会社 代表取締役 藤田 勝
株式会社 京永野 代表取締役 永野 雅之
有限会社 山田製油 代表取締役 山田 康一
うね乃 株式会社 常務取締役 采野 元英
御幸町 関東屋 西田 有一郎
 
・・インターネットとのかかわり・・
[司会] みなさん、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。『京都の!プロが通うプロの店』を通して、読者の皆さんに興味のあるお話を提供して頂くわけですが。まずは現在の『インターネットとのかかわり』についてお話いただけないでしょうか。
[藤田] フレンドフーズのホームページを持って2年ですか。「コムペイジ左京区版」に載せています。うちは小売店ですし、左京区に限定したホームページということで面白いなと思い載せています。そこで日記も書いています。最初は毎日書いていたのですが、最近は辛くてサボっちゃってますね。(笑)
[山田] うちはインターネット販売をしようと思いホームページを立上げました。でも1年もやったらこんなものかな?と。
[藤田] そうですね。「フレンドフーズオンラインショップ」もやっているのですが、あまり売れませんね。でも、この間テレビで『雲丹醤』という商品が紹介されてビックリするほど売れました。急に売れたのであたふたしてしまいました。(笑)
[山田] テレビといえば、『どっちの料理ショー』に取り上げてもらったんです。その時は、取材の方がインターネットで検索をして、うちに興味を持ってもらったみたいで・・・。これで商売も広がりましたからホームページによるメリットはあったということでしょうか。(笑)
[永野] 僕もホームページで商品販売しています。その過程でお客様とメールで様々なやり取りをします。この間、はっと気づいたのですが。実際の店舗でお客様とメールで行うようなやり取りができていない気がしたんです。インターネットで実行しているお客様とのコミュニケーションをお店で実行しなければいけないなと思っています。
[西田] うちはホームページを持っていないんです。作ろうと思うのですが、なかなか踏ん切りが付かない。いろいろなホームページにうちの商品を載せていただいている程度です。それを雑誌社の方が見て取材を受けるぐらいでしょうか。実際に販売につなげる予定はなかったんです。
[采野] 私はとにかく(インターネットが)嫌いなんですよ。(笑) なんでやと言えば、顔の見えない商売は製造者としてすごく不安な部分があります。事故にもつながるのではと思ってしまいます。でも世の中がこれだけインターネットと言っているので、1度やってみようかと思っていましたけれど。
[西田] 味噌については、いろいろな会社がホームページを作っています。当然、地区や会社によってそれぞれ味も違います。問題なのはコンピューターにのせてしまうと、みんな一緒になってしまうんですよね。説明文や写真では。だったら、違う表現の仕方は無いかなと思っているうちに3年ぐらい過ぎちゃったんです。
   
[司会] インターネットでの売買には不安がある方もいらっしゃいますね。
[采野] 僕自身もインターネットで物を買うかといえば、最後のクリックができない。これは何故かといえば、やはり物を見て触ってニオイかいでとかいろいろな行動があると思います。これが出来ないところに不信感が生じてしまうのかなと。
[西田] 僕は物を買う時ってよく質問をするんです。その答えの声のトーンだとかで判断するというか。僕もインターネットでは物を買わないんです。インターネットで探してから実際に足を運び買います。
インターネットから多くの情報は手に入りますが、こちらの意見がなかなか届かない気がしちゃうんですよね。
 

・・人の顔が見える商売・・

[藤田] もう1つのインターネットの活用といえば商品探しでしょうか。まあ、ろくなのが無いですが、たまにキラッと光るものがありますね。その商品を取り寄せては確かめます。これは、と思えば産地まで行きます。
[采野] 藤田さんのように実際に見ていただけると生産者としては嬉しいですね。私は商品を売るときに何かをプラスして売りたいんですよね。魂というか。それを実際にお話する事によっておわかり頂きたいですね。
[藤田] 相手が見えるというのは重要ですよね。インターネットはただのとっかかりで、商品として店頭に出す場合は、必ず生産者の方に合って全てを確かめますね。
   
[司会] インターネット(ホームページ)の世界でも顔が見えることが重要になりますね。
[藤田] そうですね。結局は「人」なんです。どんな人が情報を発信しているのかを見極められないと、なんとなく信じられない。人の顔が見えるようなホームページにしたいですね。
[采野] インターネットで物を売買するというよりも、何か自分のところの提案・ポリシーみたいなものが伝わればいいですね。『京都の!プロが通うプロの店』でインターネットへのアレルギーを無くして、身近なものとしていきたいですし、読者の方に私の商品に対する魂を感じていただけるようにしたいです。
   

・・『京都の!プロが通うプロの店』への取り組み・・

[司会] では、『京都の!プロが通うプロの店』への期待や取り組みをお聞きしたいのですが。
[藤田]

あんまり考えてないな〜(笑)。あの〜、企画が面白いと思っているんですよ。僕は永野さんのお店によく行くんですが。今、酒屋さんは大変ですよね。この間の土曜日に行ったんですよ。そうしたらレジの位置が変えてあったり、野菜が置いてあったり。横から見ていて、そういう方を紹介してネットで広がればなと思ってますよね。

[山田] うちはショッピングモールなどにも幾つか載せているんです。やっぱり売れません。実商売をやったことの無い方が運営されている場合が多いですし、うちの商品はそれほどネットに向いているとも思っていません。メチャクチャ儲けようなんて思っていませんから。それやったら、情報交換ができるようなサイトがいいかなと。ここからうちのホームページにも見に来て欲しいですしね。
[采野] うちは新商品がどんどんできる業種ではないです。かつお節屋が考える「おだし」がちょっと昨今ズレてきたような気がしてまして。それが正解とか間違っているとかではなくて、日本の 「だし」というのはこれがニュートラルだったんだ、というものを伝承していきたいんです。またそれをお伝えしたいんです。

 儲けさせてもらうという意味では、かつお節は和食以外のものにも提供したいのに、そうする術が無いという状態です。でも、これが次の儲ける手段だと思っています。なので皆さんのような方とホームページ上で情報交換ができるのは魅力的です。ちょっと切り口を変えたご意見などが貰えたらとおもいまして参加させてもらいました。
[西田]

私はある時突然、采野さんから電話がありまして、「あなたのお店に通っているから紹介する。」と言われました(笑)。ひとつの魅力は単店でのホームページではないということ。流れがあるというか。ホームページを見ていもリンクだけではなかなか読者は入ってきませんよね。全然違うページへ飛んでしまうからでしょうけれど。

『京都の!プロが通うプロの店』は 「笑っていいとも!」ではないですが、選ばれた方が連携しながらページを構成する。流れがわかり易いですね。

[永野] 『京都の!プロが通うプロの店』と聞いて一番最初に連想したのが、昔、桂小枝がやっていた「美人数珠つなぎ」というのがあって、あれものすごく興味があったんです。そういう流動感をすごく感じるので面白いサイトになりそうな気がしています。